水曜日のNHK深夜放送をたまたま聴いて、浜田広助の童話のすばらしさを再認識しました。「竜の目の涙」は、最近のすさんだ世相の中で、人を盛る目についてかんがえさせられました。このような童話を沢山沢山子供たちに読ませてあげたい。聞かせてあげたい。参考までに浜田広介(1893〜1973)は、山形県高畠町出身の童話作家で「日本のアンデルセン」とも呼ばれています。日本の児童文学の先駆け的存在で、作家人生50余年の間に、約10...
佐藤通次博士についての雑感最近のことですが、本当にどうしようもない記事に出会いました。それは、「部落」について調べたAさんの話です。その人は部落の意味について調べようとして、ドイツ語の辞書として佐藤通次博士の金字塔的業績のひとつである佐藤通次編『NEUER SEUTSCH-JAPANISGER WORTSCHATZ(独和言林)』を参照したのだそうです。ところが、あるとき、京都大学文学部哲学科をでられた教師の方から、「君は、その辞書を...
佐藤通次博士著作最近佐藤通次博士についての再評価が各方面でなされていると聞きます。そこで、博士の著作についてしらべてみました。非常に該博な知識を持たれた方ですので、ドイツ語学者としての輝かしい業績とともに日本と西洋の思想全般についての思想研究の足跡が見えてきます。一部の人から国粋主義者などと揶揄する評価があるようですが、それは、たとえば労働価値説という言葉の断片を見つけた途端に、その本の著者を共産...
佐藤博士は明治三十四年五月二十六日、山形県に生まれ、京都帝大哲学科を卒業したドイツ語学者(文学博士)であり、哲学者でもありました。大学卒業後は九州帝大の講師から助教授になりましたが、昭和十八年に、文部省の国民精神文化研究所(後に教学錬成所と改名)の所員を務め、その頃、京都学派・西田哲学を批判したこともありました。戦後は公職追放となりましたが、昭和三十年、亜細亜大学教授を経て、同三十七年から約七年間...
ブログ名著紹介シリーズ17 「学問の厳粛性」 この書物は、昭和18年に冨山房から出版された幻の名著です。著者は日本を代表するドイツ語学者にして哲学者だった佐藤通次博士。博士は日本で始めての「独和言林」というドイツ語辞典を著したことで有名でその原稿枚数は二階の天井まで届くほどでした。また「若きウェルテルの悩み」や「クオレ物語」の完全翻訳でも有名で、ドイツ政府より日独文化交流賞を受賞しました。日本の神道には...